山々は美しさだけでなく、時には残酷な自然の摂理を見せつけることがあります。
一昨日、山肌の日陰で休んでいるカモシカがいつものトレーニング中である私をずーっと見ていました。
元気はなさそうだった…連日の暑さから熱中症になってしまっているのかもなどと思いましたが、人間の私にはそのかもしかが雌である事や小さく痩せているくらいしか分からず一ヶ月前にカメラを向けたら走って逃げたかもしかかもしれないなとは思いましたが定かではありません。
昨日のトレーニングではそのかもしかが横たわり息も絶え絶えでこちらを見ていました…。
山の中で死を迎える時、それもこの季節…この様はとてもじゃないけれど言い表す事ができません。
生命の営み…土に帰る時。
生きとし生けるものの結末。
だからこそ、今を生きる。
精いっぱい生きる。
山は語らず、ただただ現実を見せつけるのみ。