立つ鳥跡を濁さず

「僕、薫子さんのブログを見て柏屋で働こうと思ったんです。」
7年前、カフェの横の坂道でH君に初めてお目にかかった日の事を今でもよく覚えています。

そんな、H君が先日、退社されました。

勝手に隠居した私の所に、挨拶に来てくれて、私のブログが再開して嬉しい事、柏屋が好きだということ、後輩達を誉めて、新しい仕事でも柏屋を宣伝してくれること、柏屋に育てて頂いて有り難かった事など…彼が語る全ての言葉は人を優しく快くしてくれました。

自分が恥ずかしくなるとともに、彼の育ちの良さを感じました。
彼は、どこでも可愛がられて、良い人生を送れるでしょう。

長い間サービス業をしてきた私は、今まで様々な経験をしてきました。
最終的に、人間不信に陥るほど傷つきました。
こんな事があるの?こんな人がいるの?ということが多く、人と関わるのが怖くなってしまったのです。

「僕は、ずーっと、柏屋と薫子さんのブログのファンですから。」
「また、会いに来ますからね!」
彼は嬉しい言葉を残して去って行ってしまいました。

私といえば、気が利いた言葉もかけられず涙が溢れてとまりませんでした。

情けないけれど、それが私なんだと思いました。

家の婿さんになってくれれば良いのに…と思っていたのは本音です(笑)

幸多かれと願っています( ꈍᴗꈍ)