地産地消

昨夜の重い雪で庭の月桂樹が倒れていました。

朝食の野菜スープに欠かせない香辛料です。
ローリエ、ローレルなどとよばれている。

わが家では、この葉を乾燥させて料理に使っています。
オレガノやミントは勝手に生えるようになりましたが、昔はフェンネル、ナスタチウム、ローズマリーなど多種類を栽培してみました。
四万温泉の気候ではなかなか難しい物もあります。

故人である先代柏屋社長が畑をやっていた頃は、ルッコラ、バジルなどをお願いして作って貰いました。

「薫、この臭い植物はなんだい?」とか「これは、虫が食ってしょうがないな!」とかブツブツ言いながらも毎年挑戦してくれて、最終的には自ら珍しい野菜を見つけて作ってくれて…感謝しています。

柏屋カフェの日替わりランチがあった頃には、先代の作った四万温泉野菜がたくさん使えました。
柏屋旅館のお食事も先代が作った野菜や採ってきた山菜、自らさばいた鯉がお膳を賑わせていました。

お客様はたいへん喜んで下さいました。
これも、先代のおかげです。
今考えると贅沢でしたよね。

地産地消とは正しくこういった事で、お洒落な事だけではなく、汗水垂らしてその土地にあった産物を作り出し、加工して楽しむといった工程があるのだと教えて頂きました。

倒れていた月桂樹から、先代社長のありがたさを思い出したお彼岸です。